川沿いと寄り道

前回の旅からおよそ2ヶ月、もうすっかり暖かくなった4月の後半。ゴールデンウィークを早めにとって4泊5日、春の旅のスタートだ。

前日の夜に静岡入りし、朝8時には用宗駅をスタート。すぐに細い路地に入ると、その先にはまぶしく光る海。こんなふうに視界の中にきらりとひかる海をみつけると心が躍る。そして海に出るとそこには港町ならではの光景。しらすの天日干しだ。あたりはしらすのいい香り。今日は天気もいいし、しらすもよく乾きそうだ。こんなふうに季節の風物詩にめぐり合えるのも、自転車旅ならでは。こういう瞬間が旅の醍醐味だ。

生活観あふれる路地の先は海

しらす天日干し

用宗から焼津までは切り立った難所、大崩海岸だ。路肩のない道がアップダウンをくり返す。しかし思ったより車の通りも少なく、難なく通過。眺めがよく広がる海が鮮やか。

大崩海岸

焼津からは瀬戸川を遡上する。桜並木が最後の花びらを散らせ、新緑が心地よく、とてものどかで走りやすい。これはいい土手だ。木漏れ日の川沿いを藤枝まで気持ちよく走る。

新緑の瀬戸川土手

川沿いのひとこま

 

今日は実家に近いエリアということもあり、あちこちより道をしながらすすむ。まず第一弾は父親の墓参り。これからまだまだ続くわれわれの新婚旅行の報告をして、そばにある「まるか村松商店」へ。ここは父方の実家で、お茶屋兼甘味どころ。むかしからやってる大判焼きはすっかり藤枝の名物だ。大判焼きをお土産にもらい、今度は瀬戸川を下り西焼津へ。目指すはそば屋、安山棒。焼津にきたらここははずせない。ギャラリーも兼ねた店内でおいしいそばに舌鼓。焼津の新しい名店だ。

また食べたい安山棒

すっかり満足したところで再び西へと走り出す。藤枝の街を通過して美容院アバンティにお邪魔する。披露宴でお世話になったのだ。その後ふたたび川沿い、今度は栃山川の支流を走る。こちらもまた明るくて気持ちのよい道だ。

栃山川支流にて

島田にて親友の墓参りのあと大井川を渡る。箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川。江戸時代、橋のなかったこの川にも今では幾本もの橋が架かるが、そのなかでもわれわれが選んだのは、全長897.4m、世界一の長さを誇る木造歩道橋、蓬莱橋。この橋は歩行者と自転車の専用橋で渡り賃ひとり100円。この橋、長いだけでなく結構な高さがあるうえ、欄干がとても低く自転車はスリル満点。落っこちると大変なので心して渡る。

スリル満点、蓬莱橋

渡ったさきの丘を登ると、あたり一面の大茶園が広がる。牧之原台地だ。季節はちょうど一番茶の出揃った、新茶の摘み取り直前というタイミング。一年で茶畑が一番きれいな季節だ。新芽の若葉が午後の光をすかしてきらきら光る。どこまでも続く茶畑の中をのんびり、のんびりすすんだ。途中眺めのよいところでお土産の大判焼きを食べ、夕方無事実家にたどり着く。もりだくさんの一日。いい道が多く大満足。9時間、54.2km

茶畑どこまでも広がる


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