上海 朋友ノ茶館

「写真を撮ってください」
ジェスチャーですんなり意味がわかった。
デジカメをうけとり、液晶を見て二人を上海博物館が入るように構図を決める。並んだ背の高い青年と学生っぽい女の子が並んで立つ。その距離はなんとなく離れていて、つきあう前の恋人みたいだなあ、なんてふと思う。

当たり前のことだけど、毎日たくさんの中国人とすれ違う。もしかしたら、日本人や韓国人もいたかもしれないけれど。
どこかで見たような面影の人を見かけたり、一瞬顔と顔を見合わせた人、列車で一晩同じ車両の人、とにかくたくさんの知り合う機会がある。だけど、実際はそう思うだけですれ違い通り過ぎて(時々ぶつかったりして)しまうだけ。シャッターをきり、デジカメを返したらそれでおしまい。

と思ったら、この日は違った。

 

きっと、私が写真を撮るときの言葉で中国人ではないと分かったのだろう。英語で話しかけてきた。日本人とわかると、一緒にいた女の子は年齢よりもさらに無邪気そうに「コンニチハ!」と笑顔で言う。青年はちゃたと英語で会話が始まり、わたしも彼女と日本の話題を交えながらアニメの話でコミュニケーションが始まった。上海の人民広場の近くでの立ち話。あたたかな日ざしが心地いい。
彼らはいとこ同士で、杭州にから休暇で遊びにきた女の子を上海案内中だった。私たちは、ほんの短い間にとても親しくなった。そして、これから行くという茶館に誘ってくれた。それはぜひ体験してみたいことだったから、喜んで一緒についていった。
彼の通訳と筆談のおかげで中国茶道のほんの入り口を感じることができたと思う。私たちがいなければ、もっとゆったりと楽しむことができたかもしれないのにと思うと二人には申し訳なかったけれど、ほんとうにありがとう。彼の一生懸命な説明には中国の歴史や背景も含まれ、はっとした。
お茶の「茶」の字は、草と木の間に人がいることを表しているのだそう。ほんとだ、お茶ってそういうものなんだ。生えてるだけではただの木かもしれないけれど、人がそれを摘んでいる様子。お茶には、人一倍慣れ親しんでいるちゃたはどういうふうに思ったのかな。
そして、気がつくと皿にはたくさんのむいたカボチャの種。私たちの分。彼女がお茶うけのカボチャの種をカリカリカリッと歯で割り中身だけをだしてくれていた。これ、意外と難しい。
そして、最後に茶館の女性に4人の写真を撮ってもらった。

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