ころんで涙

ゆうはぼんやりと佇んでいた。

近づくと右手首をおさえてる。どうしたのかと声をかけると、痛いといってぽろりと涙をこぼした。路地裏の写真を撮ろうと立ち止まり、ほんの少し目を離した間の出来事だった。

神戸空港から出発したこの6月の旅も今日で7日目。土砂降り、夕焼け、絶景、まっくら闇、走って走って447km。ゴールの高知駅まであとわずか1kmというところでまさかの転倒。きっと疲れていたに違いない。ささいなことでバランスを崩して倒れこみ、足が出ずに手をついたという。ハンドルを握るのもままならないまま、なんとかよろよろとゴールに到着。不幸中の幸いは、もうこれ以上走らなくてもよいということだ。

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