土砂降りの雨もひとまず上がり、今日はなんとか出発できそうだ。2泊してなんだかあいちゃくのわいた窪川の公園を9時に出発。70km先の江川崎のキャンプ場をめざす。天気がもってくれるといいのだが。
昨日の大雨のため四万十川は大増水。沈下橋もいまにも沈下しそうだ。今日もなるべく国道を避け川沿いを下流にむかってのんびり走る。のぼりがないので快調、快調。それにしても四万十川に清流の面影はなく、場所によっては濁流だ。
雨もきまぐれに降ったりやんだり。ちょうど橋の下でカッパを着ると一瞬にして滝のような土砂降りに。あまりの降りっぷりと運よく橋の下に待機できた幸運でわっと気分がもり上がる。と同時に日が射して雨が上がる。
このあたりは平地が少ないためか、りっぱな石垣が川沿いのわずかな土地にだんだんに広がっている。川石を見事に手積してあるため、有機的な文様のようでうつくしい。道端の納屋をふと見れば、投網の手前にみかん箱。その上にはさみとめがねケースと土佐日記。 記憶にのこる旅の名場面の登場だ。
そしてこちらは今にも足元をすくわれて流されそうな沈下橋。まるで世の中すべてがすごい勢いで流れさっていくかのような濁流。そのすれすれのところを綱渡りしている気分でペダルをふんだ。渡りおわってほっとした。
雨もあがった夕暮れに、今日の目的地 江川崎カヌー館のキャンプ場に無事到着。
近所の西土佐山村ヘルスセンターにて湯船につかる。