アジアとヨーロッパ

小高い丘の上に建つトプカプ宮殿から見下ろすと、豪華客船やコンテナを積んだ貨物船、大小様々なフェリーや漁船などたくさんの船が浮かんでいるのが見える。ここは地中海と黒海を結ぶボスフォラス海峡の入り口という地理的な要所になっているのだ。ユーラシア大陸をあえてヨーロッパとアジアに分けたとき、この滔々と流れる大河のような幅およそ2kmほどの海峡が、ふたつの広大な地帯の境界線になるのだという。こちらがヨーロッパで、向こう側がアジア。どちらも同じトルコのイスタンブール。ここの人たちは船や車を使って(海峡には3本の橋が架かり、フェリーが頻発している)日々アジアとヨーロッパを行き来しているのだ。だからここは、国境のように互いにいがみ合ったり、羨望のまなざしで見つめたりする必要がない。ただ我々のような旅行者が、ああ、あっちはアジアなんだねーいろんな国があったけど、あの人たちはみんな元気かなあと、ゆっくり息を吐きながら眺めるのだ。

 

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