遠出〜ウフララ渓谷へ〜

「ツアーでないと行けないよ」と、イスタンブールの旅行代理店にも宿のオーナーにも言われたけれど、レンタルスクーターで行ってしまいました。約往復200キロ、東京から静岡くらい。よく走ってくれたね、スクーター。風きって走るのは太陽出てても寒いのに、日が陰ったり雨雲に追われたり。風景見るのも忙しかった。

行けないと思っていた所に行けたという満足感もさることながら、こんな所に来たかったとじんわりどころか(大人になっても)子供みたいにわーいわーいと嬉しくなるような風景が続く。ほとんど平坦な道、きょろきょろ見回す。岩壁は大小さまざまな形の穴、これは教会の跡だったとか。並木は薪に使っているらしく、太い幹から新しく小枝が伸びた形は逆さまにしたホウキみたい。枝から泡のようなものを出している不思議な木があって晴れてるのに大粒の雨を降らして何度も空を見上げた。だから「雨ふらしの木」と勝手に名前をつけた。お腹がすいたら大きな石に腰を下ろして、ウフララのこじんまりした店で買ったパンをリュックから出し、ギョレメの市場で買ったトマトとキュウリとチーズ(これはイスタンブルのスーパー、しょっぱくて日持ち抜群)でピクニック気分の食事。ヘンゼルとグレーテルがもうすぐ青い鳥を見つけるころきっとこんな小川の流れる小道を通っに違いない。

終点は7キロくらい先の町ベルスルマ。そこからバスに乗ってスクーターの置いてあるウフララの町に戻るつもりだったから。そう聞いていたのだけれど…しかし残念、バスはないという。それなら、タクシーで戻るよりもう一度歩いて帰ろう。日もまだ高いことだし大丈夫。ギョレメでスクーターを返す時間を逆算してもまだ合う。行きには3時間ほどかけてのんびり歩いた道をスタスタと早巻きで巻き戻し(青い鳥にはまだまだたどり着けないみたい)。ピクニックした所も通過。帰りも雨ふらしの木がぽたぽた。でも見上げると、崖の向こうの空の雲行きがあやしい。風が渓谷の川下から上ってくるように吹いてくる。急いで歩いたけれど、しばらくしてポツポツポツ。本物の雨はどんどん道をぬらしていく。雨ふらしの木の下で雨宿りをして雨雲をやり過ごしたり、張り出した岩の下でしばらく待ったり。それでも1時間半ほどで出発したウフララの町に到着。地元のおばさんがこんな雨の中でーあらー!(といったことを言ってる感じ)と笑ってる。日が差している、雨雲はずいぶん遠くに見える。ちょっと一安心、でもそうそうのんびりしていられないと、急いでスクーターに乗りウフララをあとにした。

そうしてギョレメまでは雨雲を追い越したりこされたりの帰り道は続くのだが、途中のカイマクリ(地価都市で有名なのだけど遅くて行けず)で夕食を食べるためと体を温めるためにロカンタ(食堂)に入ったらその間に雨がザザーと通り過ぎていった。ぬれた体に風をうけて走るの想像しただけでも風邪ひきそう。最後に濃いチャイを飲み店を出る。いい場所にロカンタがあってよかった。そこから残り20キロあまり。宿に着いたらまたポツポツと降ってきた。200キロの遠出だったけど、雨雲をすりぬけてきた一日。道中もすべて思い出、ウフルル遠足。

 

 

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