はてしない渓谷歩き〜クレタ島・サマリア渓谷〜

サマリア渓谷。ヨーロッパでも有数の渓谷という前情報。クレタ島に渓谷?トルコのウフララ渓谷がとても楽しくて渓谷っていいな、と思っていたところ。イメージしたのはピクニック気分。

でも、この渓谷はちょっと違っていたのです。

ハニアという港の町からバスに揺られて1時間半ばかり行くと標高1260mのスタート地点の停留所。その目の前には立派な岩山。そして、渓谷というよりはてしなく続きそうな下り。

カリビアン松の群生する山をゴロゴロする道に気をつけながら下りてゆく。2週間前の捻挫はもう大分回復していたけどさすがにこの道には慎重になる。今回重たいトレッキングシューズのかわりにスニーカーにしていたのでなおさら足首はふらっとする。そそり立つ岩山の風景や空を見ながら、重たくても私にはトレッキングシューズは必須だったなあと持ち物リストの反省をしつつ渓谷を目指す。でも気がつくと足下ばっかり見ながらの下り。いつになったら渓谷があらわれるのかしらん。

どこからか水のせせらぎが聞こえてきた。水場はいくつかあったけど、渓谷というのになかなか川さえみえてこなかったから、いよいよ川沿いを歩けるのかな!川底まで見える透明な薄い緑。

しかしこの川も途中でいつのまにか姿を消し、ワジ(涸れ川)。水はどこへ行ってしまったのか。日差しを遮る物がなくじりじり、わたしもワジになりそう。。

渓谷とは川が流れてるところをいうのでは?どこまでもそそり立つ岩壁、太陽は真上。日陰ができてると休憩したくなる岩の下は「危険、すぐに通過」という看板。見上げるとこぼれ落ちそうな岩がでっぱっている。でも、どこまでもそんな岩壁が両脇にそそりたつ、前進あるのみ。私だけじゃなく、こんなはずじゃなかったと思って歩いてる人がたぶんいたはず。もちろん、歩いてるときにはそんなことは言わないよ、少しでも地層の変化を見つけてはおもしろがっていたんだけど。もう渓谷おなかいっぱい。

あとどのくらいかな、と同じ風景の中。少し両脇の岩壁が低くなってきたし、細いけれど川の流れが復活してきて、河原がいくらかうるおってきた。水は冷たくて気持ちがいい。風も川下から吹き上がってきているみたい。この先に海があるはずだけど、ほんとにたどりつけるのかな、さきはまだまだ見えない。でもこの渓谷のゴールは海、そう海!サマリア渓谷の帰りはフェリーで港へ帰るコース、ユニークだなあ。1260mを下る山から海への渓谷歩きだったんだ。そのことをなぜかしばらく思い出せなかったわたしはへとへとになる寸前に感動した。遅い!!
捻挫した左足は痛くなっていたし右足はしびれてきた。14キロ、もっと歩いた気がするけれど。オリーブの木が植えてある家の脇をとおり家畜のウサギ小屋をみつつ、広がってく空、「ボート」「タベルナ」の看板。海みえた〜、港についた〜。

無事ゴール 海と空 風 と太陽 一緒に歩いた 確かなみちのり
(三十一文字、またがっているし字余りだけど)

乾杯は冷えたコーラとソーダ。
グリークサラダはギリシャで一番おいしかった。

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はてしない渓谷歩き〜クレタ島・サマリア渓谷〜 への1件のコメント

  1. amiami より:

    日本でだったら予備知識があったでしょうが、私だったら挫折していたかも。  自然の中ではそんなこと言ってられない!先に進むか戻るか、どちらも大変!港にゴール出来てよかった  後の食事、おいしかったでしょう

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