川をのぼってくだって江ノ島にでる。途中迷う 

2日目

週末を利用しての新婚旅行。前回は都内の自宅を出発しておよそ20km、多摩川を渡った先の武蔵小杉という駅をゴールとした。今回は自宅から最寄り駅まで自転車で行き、電車に乗って武蔵小杉へ。そこから再び自転車に乗って西へとすすむ。今日のゴールは鎌倉。てぬぐいカフェを営んでいる友人を訪ねる予定だ。

前の晩、さて鎌倉までどんな道のりをゆこうかと地図を眺め、その昔、横浜付近を自転車で走って、とても苦労した事を思い出した。アップダウンがやたらと多いのだ。おまけに広い道を避け裏道を走ろうとすると、どうもあらぬ方向につれていかれて、挙句の果てには袋小路に迷い込んでしまう。何度やってもうまくいかず、けっきょく交通量の多い広い道をひたすら走ることになった。せっかく走るなら、静かな道をのんびり走りたい。上り坂もなるべくないほうがいい。何かいい方法はないかとパソコンの地図を拡大、縮小しながら眺めているうちに、すこし遠回りをして2本の川沿いを辿れば、うまいこと横浜をかわして鎌倉までたどり着けることを発見した。これなら地図を見なくてもわかりやすいし、アップダウンも少ないだろう。まず武蔵小杉からは東急東横線沿いに西へ進む。綱島の駅をすぎると鶴見川にでるので、川を上流方向に中原街道という道までさかのぼり、そこから中原街道を西へ進む。境川という川まできたらその川をくだり海まででる。ちょうど江ノ島が川の河口だ。そこから海沿いを東へ戻ると鎌倉。さて、はたしてうまくいくだろうか。

武蔵小杉の駅にて、前回自転車をばらした同じ場所で今度は組み立てて走り出す。ごちゃごしゃした駅前をぐるりとまわると、東横線の線路沿いの小道を発見。ほどよく細い道が続き、走りやすい。線路沿いは迷う事もないので楽チンだ。途中日吉の駅を過ぎたあたりでとつぜん森の中に迷い込み、いったいどこに連れて行かれるのかと思ったが、すぐに難なく線路沿いに復帰。ほどなく鶴見川の土手に出た。

 

日吉の森

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鶴見川沿い

日曜日といえばキャッチボール

土手はのどかで気持ちがいい。犬の散歩やキャッチボール。天気がよいので、みんなが日曜日を満喫している。こちらも気持ちのいい快適なサイクリングだ。いつまでもこんな道を走っていたいと思うころに中原街道にでた。中原街道は交通量が多いので歩道を走る。なだらかな丘が続いているようで起伏が多い。長くゆるやかな上りをこえると、下った先はまた上り。こういう道はすぐに飽きてしまう。予定では境川を下るつもりだったが、その手前の小さな川で曲がってしまうことにした。騒音をはなれるとほっとする。さてこの川、このまま下って境川に合流すればいいんだけど。携帯のGPSを使って確かめてみると、この川を下っても横浜方面に戻されてしまうばかりで、残念ながら境川には合流しないようだ。ここは意を決して土手をはなれ、方向感覚だけをたよりに西へ西へと走ってみることにする。太陽の位置をたよりに走るのだが、西にむかういい道がなかなかない。気がつくといつのまにか南をむいて走っている。何度か修正を試みるも、やっぱりいつしか南の方へ。どうもそういう地形の中にいるらしい。そのうち方角もあいまいになってきて、不思議な路地に迷い込んだり、線路に行く手を阻まれたり。そんなことを繰り返しているうちに、どうもおかしいと思って再びGPで調べてみれば、なんといつのまにか東に向かっているではないか。これはいけない。これからわれわれは日本列島を西へ西へとひた走り、遥か下関をめざそうとしているのだ。こんなところで東に向かっていては、いつまでたっても終わらない・・・

これは道? 不思議な場所に迷い込む

ようやく西へと向かういい道を見つけ新幹線の線路をまたぐと、あたりが急にひらけた。畑が広がり空が広い。引き寄せられるように農道を南下。林の中の坂道を下ると小川に出た。どうやら今度は大丈夫。この川はいずれ境川に合流するようだ。あとは安心して川を下っていけばいい。陽はいつしかだいぶ傾きかけ、初冬の陽射しが黄色味をおびてきた。今日のゴールがこの辺だといいんだが、途中の迷走のおかげでだいぶ時間を使ってしまった。鎌倉まではまだまだ距離があるはずだ。はたして無事たどり着けるのだろうか。

境川沿いの道は快調だった。のどかな景色はいつのまにか街になって、藤沢を過ぎるとすぐに河口にたどりついた。気づくとわれわれは片瀬江ノ島の駅前にいた。まるで竜宮城のような駅舎が暮れかけた空にいきなり現れて驚いた。

ここから鎌倉までが意外と長かった。車の多い海沿いの道を東へ走り、長谷の一花屋に着くころにはすっかり日が暮れていた。友人たちとの再会をよろこび、カレーを食べ、銭湯に立ち寄って鎌倉駅に無事到着。10時間、61.6kmの旅だった。

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